カーアクション映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のあらすじ・ネタバレ感想を紹介
今回ご紹介するのは、人気カーアクション映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』という作品です。
車好きでアクション好きな筆者は、『ワイルド・スピード』シリーズが大好きで、たくさんの映画の中でもとくに気に入ってよく観る作品。
本作は、シリーズ史上最もやりすぎなアクションと言われています。そんなど派手で迫力あるアクションが見どころの本作の魅力をたっぷりお届けします。
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』の作品概要
人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』の歴史
『ワイルド・スピード』シリーズは、2001年に公開された一作目『ワイルド・スピード』から続くカーアクション映画。
ど派手なカーアクションを映画の目玉にしたシリーズで、毎回映画ならではの車を使った度肝を抜くようなシーンが見どころです。
最初は違法なストリートレースに情熱を燃やす走り屋たちの物語だったのですが、四作目にあたる『ワイルド・スピード MAX』(2009年)あたりから路線変更がなされた模様。
これまでよりもアクションシーンをたっぷり盛り込んで、ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)と”ファミリー”(仲間たち)が、手強い敵と戦うエンターテイメント大作になっていきました。
おそらく路線変更したのは、もっと多くの人たちに刺さる作品にしたかったからではないでしょうか。
一作目から三作目の『ワイルド・スピード/TOKYO DRIFT』までは車好きに刺さる映画といった印象でしたが、四作目からアクション要素が色濃くあらわれたという印象を受けましいた。作品を追うごとにどんどんスケールが大きくなっています。
今回ご紹介する『スーパーコンボ』も度肝を抜くスケール感です。
シリーズ初のスピンオフ長編映画
本作は『ワイルド・スピード』シリーズのスピンオフ長編映画。
シリーズ第八作『ワイルド・スピード ICE BREAK』から二年後を舞台に、ドウェイン・ジョンソン扮する元FBI特別捜査官ルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム扮する元MI6エージェント、デッカード・ショウを主人公に描いた作品です。
世界を救うため、渋々手を組むことになったホブスとショウが、互いに衝突を繰り返しながらも、最強の敵を相手に繰り広げる壮絶な攻防の行方を、シリーズ史上最高のスケールとアクションで描き出しています。
カーアクションの域を超え、ど派手なアクション映画へとまた一段、次元を超えた感じが。
本作でメガホンを取るのは、キアヌ・リーヴス主演のアクション映画『ジョン・ウィック』や異色のヒーロー映画『デッドプール2』などで監督を務めたデヴィッド・リーチ監督です。
『ワイルドスピード』シリーズの監督と言えば、ジャスティン・リン監督。シリーズを長きにわたって牽引し、大ヒット作を生み出してきました。
ジャスティン・リン監督とはまた違った味わいがあり、『デッドプール2』のコミカルテイストを受け継いでいる感じがしました。
クスッと笑える場面も多く、いつもの『ワイルド・スピード』よりも緊張感が抑えられたという印象です。
デヴィッド・リーチ監督はスタントマンとしてキャリアをスタートさせ、スタントコーディネーターなども務めた経歴のある人物。
いわばアクションのプロ。そんなリーチ監督ならではのアクションや臨場感を高めるカメラワークは本作の見どころの一つです。
脇を固める注目のキャスト
まずは、『デッドプール』シリーズでおなじみのライアン・レイノルズ。
かつてドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとタッグを組んでいたらしいCIAエージェント・ロックとして登場します。
デッドプールを思わせる饒舌さとユーモアな展開は必見です。
それから、『セントラル・インテリジェンス』や『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』でドウェイン・ジョンソンと共演していたケヴィン・ハート。
彼は航空警察官、ディンクリー役を演じています。あまり長い出演ではないが、その短い中でもいい隠し味となっていてよかったです。
そして、シリーズ史上最もセクシーな謎の美女・マダムMにも注目。悪の組織から武器を奪って調達する武器ディーラーとして、闇社会と通じるマダムMを演じるのはエイザ・ゴンザレス。
『ベイビー・ドライバー』や『アリータ: バトル・エンジェル』などの注目作に次々と出演しています。その妖艶な雰囲気を醸し出す彼女に多くの人が虜になるでしょう。
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』のあらすじ
元FBI特別捜査官のルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、ワイルドなスタイルで超重量級のクルマを操る追跡のプロ。彼は現在、ロサンゼルスで娘と静かな暮らしを送っていた。
一方、ロンドンで優雅な日々を送るデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)は、クールなスタイルで超高級車を駆る規格外の元MI6エージェント。
そんな二人の元に、政府から協力要請が──。
聞けば、あるテロ組織から危険なウイルス兵器を回収する任務にあたっていたMI6の女性エージェント・ハッティが、組織の人間に急襲されウイルスとともに姿を消してしまったというのだ。
しかも、彼女はショウの妹でもあるという。
犬猿の仲ゆえ、ホブスとショウは「こんな奴と誰が組むか!」と、一度は協力を拒否するのだがウイルスの回収を最優先するため、仕方なく手を組む事に。
かつては敵同士で性格も何もかも正反対の2人は、互いに衝突を繰り返しながらも、目の前に立ちふさがる最強の敵を相手に壮絶な攻防を繰り広げる。
世界の命運はこの2人に託された! 果たして、ホブスとショウは任務を全うし、世界を救うことができるのか──。
『ワイルド・スピード スーパーコンボ』の感想
ここから、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』を観た感想や魅力を語っていきます。
筆者が感じことをありのまま述べているので、ネタバレ要素も含みます。もし、まっさらな状態で観たいという方は、鑑賞後に読むことをおすすめします。
最高にアツく、パッションを感じる映画
アクションあり、笑いあり、感動あり。なにより、めちゃくちゃアツい映画です。パッションを感じます。
しかし単なるど派手なカーアクション映画ではないんです。
この作品はなにより、家族の絆という面でも非常に胸が熱くなる映画となっています。だからたくさんの人に愛されているのでしょう。そう僕は思います。
もちろん、肉弾戦や銃撃戦、カーアクションなどのアクションも最高にアツいです。アツすぎます。その熱量は半端じゃないです。
『ワイルド・スピード』シリーズの大きなテーマの一つに、ファミリーが挙げられます。本作が単なる派手なアクション映画に終わらない理由はそこにあります。
主人公たちが何のために戦っているのか──それは家族を守るためです。その姿を見ていると、込み上げてくるものがあります。
もちろん人類を救うためでもありますが、彼らは家族のことを第一に考えています。家族を守ることが、世界中の人々を守ることにもなる──。
だからホブスもショウも戦うのです。どんなに強い敵だろうが。
敵として登場したショウが共通の目的のために手を組むことを余儀なくされ、次第にお互いを理解して遂には共に戦う戦友に……。
最初は冷酷な悪役として登場したショウですが、そんな彼にも人の心があるということが知れます。ショウも血のかよった人間であり、その体温を感じたとき、またぐっとくきてしまいました。
たぶん筆者は、家族の絆を大事にする彼らのことが大好きなんでしょう。だから、ファミリーというテーマが色濃く出た本作も気に入っているのだと思います。家族との和解、そしいて再生を描いたストーリーに感動せずにはいられません。
個人的に『ワイルド・スピード』シリーズの中でもとくに好きな作品です。
ワイルド・スピードは単なるカーアクション映画ではなく、家族愛に満ちた素敵な映画なんです!
シリーズ史上最もやりすぎなスーパーコンボアクション
やはりこの作品の肝はアクションです。カーアクションだけでなく、ド派手な肉弾戦がスクリーン上で繰り広げられます。
二人のスーパーコンボアクションはマジで最高です。
何といってもワイルド・スピードですから、全体を通じて大迫力のアクションシーンが繰り広げられます。本当に見事なアクションの連続です。
車を飛ばす、衝突寸前、殴って蹴る、おまけに爆破、思わず息をのみ手に汗握ること間違いなし。
ロンドンで繰り広げられるカーチェイスやトラックでの大逃走劇、ヘリコプターにチェーンを巻き付け四台のトラックが連なった状態から遠心力で崖の外に飛び出す、なんてことまで……。
「まじかよ!? ここまでやるの!?」と、爽快感を覚えるアクションが止めどありません。次から次へとやってきます。
しかし息つく暇もないということもなく、コミカルな場面も各所にあり、いい息抜きができます。
アクションシーンはやはり緊張感があります。でもコミカルテイストが混ざって、どこかで「この人たちは負けないだろう」という安心感も。
だからホブスとショウが絶体絶命という状況でも安心して観ていられます。
どのアクションシーンも瞬き厳禁です。スピーディかつ迫力あるアクションはめちゃくちゃ興奮します。こういう迫力満点の映画は、映画館で観たほうが確実に興奮するでしょう。
続編の企画も進行してるようで、もし続編が公開されるときは映画館で観たいものです。
見終わったあとは爽快感に満ちてます。モヤモヤした嫌な気持ちを吹き飛ばすのにうってつけの作品です。
我々は何を信じて生きていくべきなのか
本作を観て、とても印象に残っているシーンがあります。それは終盤のサモアでの戦い。
戦いの末、崖の下に落ちたホブスとショウ、そして敵のブリクストン。拳と拳のぶつかり合いとなり、ホブスとショウは互いを信じ、力を合わせてブリクストンに立ち向かいます。
そしてホブスがブリクストンをバックドロップでとどめを──。ホブスがブリクストンに印象的な言葉を放つのです。
「お前と違い俺たちは──人を信じる。テクノロジーより──心が大切だ。機械には勝てない」このシーンが猛烈に頭に残っています。
テクノロジーの進化によってAIも日々、その性能を上げています。ロボットやAIの著しい成長により、人間が脅かされる映画があります。ありえなくはない未来の物語です。
そんな世界で我々は何を信じて生きていかなくてはならないのか。ホブスの言葉にそんなことを考えさせられました。
機械は論理的です。論理的思考は考えるうえで基礎となるもの。でもいくら論理的に語ってもそれは血の通っていない言葉だと筆者は思います。
人の心は時に、信じられない答えを出すものです。人の心を揺さぶれるのは、人の心だけなんです。どんなにテクノロジーが進化しようとも、人間には勝てないのです。
テクノロジーがどんどん進化していく世の中で、信じられるものは結局、人間なんでしょう。だからこそ、人の心を信じたいものです。なんだか今の世の中で大切なことを教えてもらったような気がします。
何を信じ、どうやって生きていくのか──しっかり考えていきたいものですね。
映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』を無料で観る方法
本作は『ワイルド・スピード』シリーズの一つですが、あくまでスピンオフ映画であり、いわば番外編。
なので、この作品単体で観てもまったく問題ありません。
予習しなくても十分楽しめる映画です。もちろん、『ワイルド・スピード』シリーズを観ておけばより楽しめます。
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『ワイルド・スピード』シリーズも取り揃えられているので予習するのにも最適。
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