映画『バズ・ライトイヤー』あらすじ&見どころ&声優・キャスト紹介
ピクサーの記念すべき第1作目にして代表作である長編CGアニメーション映画『トイ・ストーリー』。あれから25年以上の時を経て、「トイ・ストーリー」シリーズの大人気キャラクター“バズ・ライトイヤー”の原点となる作品が誕生しました。
今回ご紹介するのは、アンディが夢中になったバズ・ライトイヤーの物語を描いた『バズ・ライトイヤー』という映画。おもちゃのバズの元となる作品です。
この記事では、世界中で愛されている人気キャラクターで、誰よりも仲間思いのバズが誕生するまでを描いた映画『バズ・ライトイヤー』のあらすじ・見どころ、吹き替え声優をまとめて紹介します。
映画『バズ・ライトイヤー』の作品情報
『バズ・ライトイヤー』は、ピクサーの代表作「トイ・ストーリー」シリーズに登場した、おもちゃのバズのルーツを描いたSFアドベンチャー。
バズ・ライトイヤーは、アンディの人生を変えるほど夢中になった大好きな映画の主人公であり、本作はそのアンディが観ていた”映画”を実現させた作品です。
つまり本作は、アンディが夢中になった映画のお話ということ。
アンガス・マクレーン監督
映画『バズ・ライトイヤー』のメガホンをとったは、映画『ファインディング・ドリー』や「トイ・ストーリー」シリーズの短編作品を手がけたアンガス・マクレーン監督。
彼はピクサー所属の映画監督で、アニメーターとして活躍している方です。
「トイ・ストーリー」シリーズの短編映画『ニセものバズがやって来た』で監督を抜擢され、スペシャル・アニメ作品『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』で脚本・監督を担当しており、バズというキャラクターを熟知した最高の逸材と言えます。
『スター・ウォーズ』などを観てわくわくしながら育ち、映画の世界に没頭する楽しさを、アンディと同じように味わってきたアンガス監督は、そういう想いを次の世代にも味わってもらいたいと思い、映画『バズ・ライトイヤー』を作りあげたという。
そんな彼は、制作のきっかけについてこう語っています。
「アンディがバズ・ライトイヤーのおもちゃを欲しがるようになったのは、どんな映画を観たからなのだろう? 私はそれを見たかったのです」と。
映画『バズ・ライトイヤー』の登場キャラクター&吹き替え声優
映画『バズ・ライトイヤー』に登場する主なキャラクターと、その日本版吹き替え声優を紹介します。
優秀なスペース・レンジャー〈バズ・ライトイヤー〉
バズ・ライトイヤーは優秀なスペース・レンジャーですが、責任感が強く、他人に頼るのが苦手。自分の力を過信してしまったバズは、ある失敗に大きな葛藤を抱えることに。
日本語吹替版でバズ・ライトイヤーの声優を務めるのは、ドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』や映画『孤狼の血 LEVEL2』など多彩な役柄を巧みに演じる、俳優の鈴木亮平さんが担当します。
『トイ・ストーリー』を観てきた人にとっては違和感を覚えるかもしれません。口コミでは批判的なコメントも多くありました。
ですが、本作に登場するのは”おもちゃ”のバズではなく、”人間”のバズです。
新たに命を吹き込まれたバズの声にもぜひ注目してください。
バズの頼れる親友〈アリーシャ・ホウソーン〉
アリーシャはバズの頼れる相棒であり、バズの成功を誰よりも信じていた親友です。バズとともに数々の任務を経験し、固い絆で結ばれていました。
ベテランでしっかり者のスペース・レンジャーで、のちにスター・コマンドの指揮官になるまで昇進するほど優秀な人物。
バズにとって大切な存在であるアリーシャの日本版声優を担当するのは、映画やドラマをはじめ、舞台やCMなど、幅広く活躍する俳優のりょうさんです。
猫型の友だちロボット〈ソックス〉
アリーシャがバズに贈ったキュートな猫型の友だちロボット。常にバズに寄り添っていて、彼の冒険をサポートしてくれます。
ハッキングをはじめ、超複雑な計算やプロジェクター機能、さらにはレーザービームといった、さまざまな能力を兼ね揃えた超ハイスペックな相棒です。
可愛らしい見た目とは対照的にロボットらしい無機質な話し方が特徴。そのギャップがまたよくて、きっとあなたもその愛おしさに惹かれてしまうでしょう。
ソックスの日本版声優は、人気お笑いコンビ・かまいたちの山内健司さんが務めます。
愛らしいビジュアルからは想像できない声ですが、ユーモラスでいい味を出しています。
アリーシャの孫〈イジー・ホウソーン〉
イジーはアリーシャの孫で、偉大なスペース・レンジャーに憧れる新米チーム「ジュニア・パトロール」の一員。バズの人生を変えることになる、大切な仲間となる存在です。
彼女は常に元気で明るく、とても勇気のある女の子ですが、少し強がりで自分を大きくみせるところもあります。
そんな前向きなイジーにも弱い部分はあります。その弱みを克服しようと勇敢に立ち向かう姿はとてもかっこいいです。
イジーの日本版声優を務めるのは、『罪の余白』で映画初出演を果たし、『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』でテレビドラマ初主演を務めるなど、人気急上昇中の今田美桜さん。
- 『メン・イン・ブラック/インターナショナル』の新人女性エージェントM
- アニメ映画『僕のヒーローアカデミア』のスライス役(ヴィラン)
失敗ばかりの新米ジュニア・パトロール〈モー・モリソン〉
いつも失敗ばかりのジュニア・パトロール隊員のモー。
彼は情熱を燃やす対象が見つけられず、何かに専念することに恐れを抱いています。
そんなモーの日本版声優を担当するのは、「ポケットモンスター」シリーズのコジロウ役や「鬼滅の刃」竈門炭十郎役などで知られる三木眞一郎さんです。
仮釈放中の新米ジュニア・パトロール〈ダービー・スティール〉
志願はしなかったがなぜか“ジュニア・パトロール”の一員になってしまったダービー。
ぶっきらぼうで生真面目なキャラクターです。彼女は仮釈放中の銃器マニアで、爆弾作りの名人。何でも爆弾に変えてしまうという特技を持っています。
そんなダービーの声を演じるのは、『モンスターズ・インク』や『リメンバー・ミー』など、ピクサーの名作に出演し、舞台や声優として幅広く活躍する俳優の磯辺万沙子さんです。
映画『バズ・ライトイヤー』のあらすじ
優秀なスペース・レンジャーであるバズ・ライトイヤーは自分の力を過信してしまい、1200人もの乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまった。
バズは乗組員たちを地球に帰還させるため、相棒である猫型の友だちロボット・ソックスと個性豊かな仲間たちとともに、不可能なミッションに挑む。
しかし、その先には思いもよらない“敵”が待ち受けていた──。
映画『バズ・ライトイヤー』予告映像
映画『バズ・ライトイヤー』の見どころ
『バズ・ライトイヤー』の魅力をお伝えするため、ここで本作の見どころに迫ります。
本作は、「トイ・ストーリー」シリーズのアンディ少年が夢中になったという映画「バズ・ライトイヤー」の世界観を描き出した作品です。
そしてその映画の主人公であり、アンディのお気に入りのおもちゃバズのルーツや新たな仲間たちとの冒険と絆を描いています。
トイ・ストーリーファンなら、初めて『トイ・ストーリー』を観たときの興奮や感動が甦るはず。
個性豊かで魅力的な仲間たち
相棒のソックスやレンジャーの仲間たちとともに挑む、スリル満点の予測不可能なミッションは最後まで目が離せません。
トイ・ストーリーでは、バズの隣にウッディたちお馴染みのおもちゃがいました。
ディズニー&ピクサー作品のファンが注目しているのはやはり、ウッディたちのような個性豊かで魅力的なキャラクターたちですよね。
本作でもユニークで魅力たっぷりの仲間たちが登場します。
まずは、アリーシャがバズに贈った、猫型の友だちロボットのソックス。
ソックスはハッキングや高度な計算式を解いてしまうなどハイスペックで賢い一面があり、バズの心強い味方として大活躍します。もちろん猫らしい愛嬌ある姿も見せてくれて、そのギャップが実に可愛らしい。
ソックスは1人取り残されていくバズの支えとなり、なくてはならない存在として描かれています。
きっとバズにとってソックスは、とても大きな存在だったはず。
そして、スペース・レンジャーに憧れるアリーシャの孫イジーや、失敗ばかりで戦闘能力ゼロのモー、ぶっきらぼうで怒りっぽいけど憎めない仮釈放中で爆弾作りの達人ダービーなど、それぞれ異なる個性と魅力を持ち合わせたキャラクターが登場。
彼女たちは一見するとバラバラに思えますが、そのアンバランスさが絶妙なユーモラスを作り出しています。
バズを含め、イジーたちがチームとして成長していく姿、そして絆を深めていく模様はとても感動的です。
バズの知られざるルーツ
「トイ・ストーリー」シリーズでウッディの相棒として活躍し、誰よりも仲間思いで勇敢な姿を見せ、あるときはスペイン語モードでフラメンコを踊ったりといったユーモアたっぷりの姿を見せてきたバズ。
『バズ・ライトイヤー』では、“スペース・レンジャー”としてこれまで見せたことのない新たな表情や姿を見せてくれます。
トイ・ストーリーファンも知らなかった新たな発見に出会えるところも注目ポイントです!
おなじみの宇宙服に隠されたさまざまなギミック、右腕に搭載されているレーザーポインターの本当の威力。そして考えてみれば見たことがない、いつもの宇宙服ではないバズの姿。
また、『トイ・ストーリー』でアンディの部屋のベッドに初めて上陸したときの、地盤をジャンプして確認したり、知的生命体の有無を確認する行動なども本作で見られます。
そして、バズの名セリフ「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」が生まれる瞬間も。
「トイ・ストーリー」シリーズで見られたバズの行動や発言の元ネタやルーツが随所に散りばめられているところは見どころです。
物語のカギをにぎるザーグの正体が明らかに
物語のカギをにぎる敵役として登場するのは、『トイ・ストーリー2』にも登場したザーグ。
同作でウッディを助けだす冒険に出たバズたちは、途中で立ち寄ったおもちゃ屋でザーグともう一体のバズに遭遇します。
エレベーターシャフトを舞台に二人がバトルを繰り広げるという、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』にオマージュしたユーモラスなシーンが描かれていました。
本作ではついに、ザーグの正体が明らかにされます。
そして、ザーグと戦うアクションシーンも見どころの一つ。
壮大な映像美に加え、誰も予想ができない驚きの展開が待っている本作。ぜひディズニープラスでバズ・ライトイヤーの誕生物語を見届けてください。
映画『バズ・ライトイヤー』の感想と評価
圧倒的映像美に驚かされる
本作を見始めてまず、とてつもなく綺麗な映像に圧倒されます。まるでアトラクションを体験しているかのような壮大で圧倒的な映像美に誰もが驚かされるはずです。
スペースシップやザーグシップなどの宇宙船は細部まで丁寧に描かており、そのディティールの細かさには感動すら覚えます。
CGのクオリティの高さには本当にスゴいです。これは劇場で観るべきだったな、と後悔するほど。ピクサーの底力を感じました。
もちろんテレビで鑑賞してもその美しい映像を体験することはできます。
これだけ映像のクオリティが高いとテレビや音響といった視聴環境を整えたくなりますね。
興奮しっぱなしのSFアドベンチャー
困難に困難がやってくるスリリングな展開から目が離せません。ハラハラドキドキでものすごく興奮しました。
これがアンディが夢中になって観ていた映画なんだと思うと、それだけでわくわくします。
初めて『スター・ウォーズ エピソード1/ ファントム・メナス』を観たときの高揚感に近いものがありました!
とにかくエキサイティングで、まるで自分も宇宙の冒険に出たような気分になれる最高の映画です。
テンポよく進むストーリー展開に、ぐんぐん引き込まれていきます。
先に進むにつれていろんな驚きの展開が待っていたり、ハラハラするシーンや各キャラクターの見せ場もしっかりあったりと、場面展開が豊かで刺激的でした。
シリアスな展開も待っていますが要所要所にクスっと笑える場面もあり、絶妙な緩急のあるバランスのいいストーリーはよかったです。
また、圧倒的な映像美も相まって非常に強い没入感を味わえます。おかげで最後の最後までまったく飽きることなく楽しむことができました。
本作はす「スター・ウォーズ」からインスピレーションを得ていることもあり、本作を見終わったあと、無性に「スター・ウォーズ」シリーズを観たい衝動に駆られます。
深く心に刺さるメッセージたち
『バズ・ライトイヤー』は、深く心に刺さるメッセージ性を感じる深みのある映画でした。
映画『バズ・ライトイヤー』名言集
- 「考えている暇があったら行動しよう。失敗しても何度も挑戦すればいい!」
- 「人にはそれぞれに役割があって、お互いに支え合うことが大切だよ!」
- 「1人では出来ない事もある、みんなで協力してやろう!」
- 「良いところも悪いところもある、ミスもするけど許し合って助け合おう!」
- 「誰かの代わりじゃなく君が必要なんだ!」
子どもはもちろん、大人が観ても刺さるメッセージとたくさん出会えます。
頼ることが苦手なバズが、仲間たちと一緒に過ごし協力していく中で、どれほど大きな力を生まれるかということを学んでいく姿にはおもわず感動が押し寄せてきます。
バズやイジーをはじめ、みんな不安を抱えながらも支え合う姿に、仲間の大切さを改めて感じました。
「トイ・ストーリー」シリーズでも大切に描かれていた“絆”というテーマが本作でも同じように描かれているところも大きな見どころ。
本作はさまざまな想いがテーマに込められており、ただ楽しいだけではない、たくさんの感動を与えてくれる素敵な作品です。
映画『バズ・ライトイヤー』の口コミ・評判
やっぱりピクサーは視聴者を暗い気持ちにさせない。映像はきれいだし、猫型ロボットのソックスがとにかくキュート。おまけに万能すぎて最高のキャラクターです。
「トイストーリー」の劇中ですごく売れている”おもちゃ”というバズのイメージがあるから期待したけど……。物足りなさというか、コレジャナイ感がありました。
バズの孤独感から、仲間を信頼していく過程はどの年代にも刺さる映画です。
自分自身完璧には理解できませんでした。この映画は大人でも難しいような気がするから、子どもはどう思うのでしょうか。しかしコミカルなシーンも多く、仲間の大切さも感じられる良い映画だったと思います。
バズの声が「トイ・ストーリー」でお馴染みの所さんじゃなかったので、あまりバズらしさを感じられませんでした。ストーリーも微妙だったかな。個人的にはちょっと残念でした。
トイストーリーっぽさがなく、バズの声も所さんじゃなかったのが残念。面白かったし「よく出来ていたな」とは思うけど、トイ・ストーリーのイメージが強いから違和感がありました。でも、SFとして観ればすごくちゃんとした作品だと思います。
厳しい意見も多い印象ですね。でも、刺さる人には刺さる映画だと思います(ぼくもその一人)。
賛否両論あるようですが、もっとフラットな気持ちで鑑賞すると楽しめるのではないでしょうか。
本作はあくまで「トイ・ストーリー」の劇中作で、スピンオフという位置づけにある作品です。
ポジティブな意見もネガティブな意見もありましたが、やはり人によってどう感じるかはそれぞれ違うものです。
少しでも気になるのであれば、自分の目で確かめるのがいちばんだと思います。『Disney+(ディズニープラス)』で配信しているので、興味のある方はぜひ鑑賞してみてください。
映画『バズ・ライトイヤー』まとめ
〈もしも、アンディが夢中になったバズ・ライトイヤーの物語の世界が実在したら──〉
それを実現させたのが本作。
映画『バズ・ライトイヤー』は、世界中の人々を魅了した名作『トイ・ストーリー』から誕生した、バズ・ライトイヤーのルーツに迫った作品です。
仲間を思いやる勇敢なヒーローとして「トイ・ストーリー」シリーズでも絶大な人気を誇る存在でした。
本作ではそんなバズのルーツとなる、バズ・ライトイヤーを主人公に、また新たな仲間との絆が描かれます。
勇敢に立ち向かうバズの姿や名セリフ「無限の彼方へ、さぁ」が生まれる瞬間、そしておもちゃのバズへと繋がる絆の物語を、ぜひ『Disney+(ディズニープラス)』で見届けましょう!
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