人気コミック原作の実写映画『ぐらんぶる』のネタバレ感想・レビュー

落ち込んだ時や嫌なことがあった時、映画でも観て気分転換したいときってありませんか?
今回ご紹介する『ぐらんぶる』という映画は、そんな沈んだ気分を笑い飛ばしてくれます。何度観ても面白く、何度も笑わせてくれます。たくさん笑ってストレス発散しましょう。
この記事では、2020年8月7日に公開された映画『ぐらんぶる』のあらすじや感想、見どころなど作品の魅力を余すところなくお届けします。
どこまでもまっすぐでおバカな映画
原作は累計発行部数555万部突破の、原作・井上堅二、漫画・吉岡公威のコンビによる同名青春コミック。2018年にアニメ化もされ、その突き抜けた笑いで熱狂的なファンに愛されています。
この作品のメガホンをとるのは、映像不可能と言われてきた原作を次々と映像化してきた英勉監督。『映画 賭ケグルイ』や『映像研には手を出すな!』、『3D彼女 リアルガール』など、数々の作品を世に贈り出してきました。
そんな英勉監督が今回挑むのは、おもに衣装の面で【絶対に映画化不可能】と言われてきた異色作の『ぐらんぶる』です。
個人的には英勉監督の作品はどれも好きで、『ぐらんぶる』も観る前からわくわくしてました。
もちろん、人よって好みは分かれると思いますが、この映画はいい意味でバカバカしく、腹の底から笑える作品です。
どこまでもまっすぐでおバカ──だけどそこがいい。
あらすじ ~“全力脱衣系”青春コメディ~
国内でも珍しい離島にある大学への進学を機に、おじが経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった北原伊織。
彼の目標はただひとつ。気のあう友人や可愛い女子とキラキラな大学生活を送ること。
なのに……。
何かおかしい──最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚める。
なぜ自分がこのような状況に陥ったのかを思い出そうするが……。
やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”。超ぶっ飛んだダイビングサークル「ピーカブー」だった。
「神様、僕たちに普通の大学生活をさせてください!」
ヤバすぎるメンバーに囲まれた伊織と耕平の運命は果たして──。
ギャグ満載!爆笑青春エンターテイメント!
くだらない笑いがてんこ盛りで、観ていておもわず笑ってしまいます。
「映画化でぬるくなったとはぜったい思わせたくない」と決意したという英勉監督。その決意の現れなのか、まったくぬるさを感じさせません。ほぼ全シーンで笑いを取ろうとしてきます。
ストーリー展開もテンポがよく、次から次へと笑いがやってきます。
青春映画なので、友情やサークル愛、そして甘酸っぱい恋愛模様なども描かれています。ですが、すべてを笑いがかっさらっていくのです。
バカバカしくて腹の底からただ笑ってしまいます。嫌なことも、落ち込んでいたことも忘れて。
ピーカブー伝統の謎のダンスがあるのですが、それを大御所の高嶋政宏が披露する場面はおもわず吹いてしまいました。
突き抜けた笑いでファンを熱狂させた原作の意志は、実写になっても健在なようです。
ベテラン俳優の振り切った怪演っぷりは爆笑必至。
もちろんそのシーンも好きですが、個人的にいちばん笑わせられたのは、ジェスチャー大喜利シーンです。大喜利のようなやり取りで、さらなる爆笑必至のシーンとなっています。
ダイビングサークル「ピーカブー」に加入し、ダイビングのイロハを学ぶ伊織と耕平だったのですが、ライセンスを取るため水中で使用する重要なサインを覚えなければならないと知らされ、早速挑戦することになるのですが……。
続きはぜひ本編で。きっとあなたも腹を抱えて笑ってしまうと思います。
笑いと感動のギャップ
くだらなく、いい意味でバカバカしい。だけど、意外にも主人公たちのやりとりに感動させられるシーンがあるのも魅力です。
時折、顔を見せる感動シーンはぐっとこみ上げてくるものがあります。
くだらない笑いからの、すっと自然な流れで感動的な場面に切り替わる。そのギャップのおかげで真面目なシーンがより際立ち、感動がより増している気がします。
なかでも、サークルの先輩である寿竜次郎の言葉にはぐっときました。
「最初から自分ができるものだけ選んでいたら何もはじまらない。大事なのはおまえが興味を抱いているかどうかだろう」
いやあ、かっこいいですね。素敵な先輩だなって素直に思ってしまいます。
ほかにも、笑いものにさせられたケバ子のために伊織たちが仕返しするシーンがあったり、サークルの先輩たちはぶっとんだ人たちだけど仲間想いだったり、思いのほか感動させられるパートもあったりするのがとても素敵です。
もしかしたら、そういう感動シーンを引き立たせるために、くだらないけど腹の底から笑える場面が散りばめられているのかもしれません。
ダイビングに対するまっすぐさと、いい意味でのおバカ加減がなんともいい塩梅で構成された映画なのではないでしょうか。
押し寄せる爽快感がクセになる
映画『ぐらんぶる』にはある種の中毒性があるように思えます。筆者だけかもしれませんが。
初見から一週間ほどでまた観たくなっている自分がしました。あのバカバカしく笑いに溢れた世界を求めてしまうのです。またあの世界を見たい。そんな気持ちに襲われます、こわいくらいに。
なにより見終わったあとの爽快感はなんとも言えません。だから何度も観たくなるのでしょう。悩んでいた自分がバカらしくなるくらい、ネガティブな感情がどこかに吹き飛んでいきますから。
クセはかなり強めではありますがとにもかくにも、何も考えずにくだらない笑いを堪能できるでしょう。ストレス発散にはもってこいの映画です。
深く考えずに、素直に楽しんでください。そして優しい目で観ましょう。
「グローバル化のこの世界で、バカバカしくて腹の底からただ笑える、それだけの映画があってもいい。こんな映画をずっとやりたかった。観たことがないものになる予感はあった」でも観たことがなくても嫌いにならないでください。こういう映画があってもいいんじゃないと、優しい目で受け取ってください。すみません」(英勉監督)
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